コミュニティキャピタル研究会とは

コミュニティキャピタル研究会

   現代の日本社会は「無縁社会」とも呼ばれ、人と人との関係性が希薄になる中で、居場所がない、相談する人がいないという人が増加しています。そのような社会の中で、様々な団体内の人間関係をコミュニティと捉え、その効果や理想的あり方についての社会的な関心は高まっています。

 私たち、上智大学(久田研究室・川西研究室)とNPO法人CRファクトリーの共同研究プロジェクト「コミュニティキャピタル研究会」は、より良いコミュニティのあり方(「コミュニティ」と「幸福度」「パフォーマンス」などの関係性)について2012年度から研究・調査を重ねております。

 

コミュニティキャピタルとは?

 人々が社会に構築してきた信頼関係やネットワークが、社会の状態(教育、治安、経済、健康など)に極めて重要な影響を持つことは、様々な学術研究によって明らかにされてきました。

 こうした研究では、信頼関係やネットワークを資本「ソーシャルキャピタル」と捉え、その影響を研究しています。このソーシャルキャピタルは国や都道府県など比較的大きな集団について測定されることが多いですが、私たちは学校や企業、地域の中にある小さい「コミュニティ」の中のソーシャルキャピタルに注目して、これをコミュニティキャピタルと呼んでいます。

 

コミュニティキャピタル研究会の3つの目的

1.コミュニティキャピタルを多面的に測定する方法を開発する

2.コミュニティキャピタルがコミュニティのパフォーマンスに与える影響を明らかにする

3.コミュニティキャピタルの状態を改善する方法(コミュニティキャピタルを通じて、コミュニティのパフォーマンスを改善する方法)を明らかにする